2011年01月27日

その数学が戦略を決める

久しぶりに、書評しようかと。

その数学が戦略を決めるイアン・エアーズ著

その数学が戦略を決める
洋書の翻訳本なので、正直独特の言い回しには

この手の本を(翻訳本)読みなれてないせいもあって、若干違和感・読みにくさ

も感じましたが・・・

結構、内容的には衝撃を受けました。がーん

私も大学では経済学を学んではいたのですが、改めて「統計学」を

学んでみようかと思ってしまいました。

豊富な事例(データ)をもとに、現代社会を凌駕しつつある

「絶対計算(データ解析)」の奥深さを、さらりとリズムよく語って

います。

 私たちは天気予報や地震の予測などに膨大なデータ解析をしているのだろうな

くらいは想像できても、日常で「データ解析」を意識することはほとんどないのでは。

経験値がものをいう(と思っていた)職人芸(ワイン醸造)でさえ、データ解析のほ

うが正確にワインの出来や価値を予測できるという話題から入り、野球界の選手

獲得や政府政策の決定、医療、教育と私たちの日常に深く入り込んでいるという

実態に驚くばかり。びっくり!

特に、医療業界は「科学の最先端」であると思っている業界なのに、

膨大なデータではなく、(今でも)人間の経験値を重視

しているという
内容は鳥肌たちました。

データ解析による「絶対計算」診断のほうが、正しい診断であったという「データ」

があるにもかかわらず、です。

全く、「目から鱗」とはまさにこのこと。

最も印象に残った言葉であり、今後も胸に刻みたい本書の一説です。

「人間は、何かについて間違った信念を抱いてしまうと、それにしがみつきがちだ。新しい証拠が出てきても、信念に反するものは軽視し、既存の信念を裏付けてくれる証拠だけに注目する。」


だから、人の予測には偏りが生じるのです。

つまり人は「自信過剰」なのだ。経験値の高い者ほどその傾向は強くなる。

しかし著者は、経験値の高い「専門家」は要らないといっているのではありません。

人間はどうしても「自信過剰」であることを自覚しつつ、人間にしかない

直感や感性を「絶対計算」計算の中で活かしていくこと

が必要だと説いているのです


私自身、経営分析的な本と思い手に取りましたが、

人間心理を衝いたものであでした。これも「思い込み」・・・ガ-ン






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Posted by GONGON at 12:24│Comments(0)趣味
 
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